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天皇陛下の祈り

今年を振り返ってみる中で、熊本地震は何より大きな出来事でしたが、

8月の天皇陛下の「象徴としてのお務めについて」のお言葉も、国民にとって

大きな出来事のひとつであったと感じます。


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陛下が、ご高齢になられながらも常に国民に心をお寄せ下さり、多くのご公務に臨んで

おられることは多くの国民が存じ上げ、また深く深く感謝しているところと思います。

陛下に少しゆっくりとお過ごしいただきたい、そのためにご公務を減らせないものか、

ともいう思いもまた、多くの国民が感じているところと思います。


現在、政府の諮問機関「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」が

このことについて話し合いを進めていますが、皇室の伝統、皇位の継承を

しっかり守れるものにしてほしいと願っています。


また、国民に向けて発せられた陛下のお言葉は、天皇陛下やご皇室について、

国民が改めて考える切っ掛けともなりました。


産経新聞のコラム「皇室制度を考える」に、平川祐弘東京大学名誉教授が

天皇陛下がお休みになることには大賛成とした上で、

 「天皇というのは「存在する」 「祈り」 「続く」ということが大事なんです。」

と書いておられたのが、私にはわかりやすく伝わりました。


皇室の存在がどれだけ有り難いものであるかを、

皇位の継承がどれだけ重要なことであるのかを、

そして陛下の祈りがどれだけ尊いものなのかを、

天皇陛下のことを考える上で、国民がしっかり認識しておく必要があるのではないでしょうか。


天皇陛下は8月のお言葉の中で、

「天皇の務めとして何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ました。」

とお述べになっています。

皇后陛下もかつて、「皇室は祈りでありたい」とのお言葉を述べられています。


皇室の祈りの中心は「宮中祭祀」です。

宮中祭祀とは、天皇陛下が宮中三殿や山稜で、ご祖先また神々に深謝され、

国家の安泰と国民の幸福、さらに世の平和を祈念される祭祀です。


連綿と引き継がれ、歴代天皇がそのお務めの最たるものとされてきた宮中祭祀が、

戦後、現憲法の下では「私的行為」とされたままなのです。

国家国民のための天皇陛下の祈りが、私的な行為であるとされたままでよいのでしょうか?


国家国民のことを常に祈り続けておられる陛下だからこそ、

あの尊いお姿であられるのではないか、私はそう思います。

被災地を訪問されても、戦没者の慰霊に出かけられても、陛下のお姿に接した時に、

陛下の祈りが強く伝わってくるからこそ、国民が心打たれるのではないでしょうか。


天皇陛下のご公務(公的行為)が検討されるにあたり、

陛下の祈りの中心である宮中祭祀が「私的行為」のままでよいのかということも、

今後検討されていくことを望んでやみません。


陛下は新年に際しても、宮中で、国家国民のための祈りを捧げておられます。


  1月1日   四方拝 (しほうはい)

          早朝午前5時半、天皇陛下が神嘉殿南庭の御座に着かれて、
         
          伊勢の神宮・山陵および四方の神々をご遙拝になる年中最初の御儀。

         
         歳旦祭 (さいたんさい)

          四方拝の後、宮中三殿で行われる年始の祭典。三殿に進まれ拝礼される。


  1月3日   元始祭 (げんしさい)

          年始に当たって皇位の大本と由来とを祝し、国家国民の繁栄を三殿で祈られる。


天皇陛下が国民の幸せを祈って下さるお正月。

日本のお正月は世界で一番有り難いお正月です。